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理転して医学部に合格は可能?【答え:普通の受験勉強では無理です】

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理転をする人の中で、理系最難関と言われている「医学部」を目指す方は意外と多いです。
この記事を読んでくれた皆さんの中には、

「理系でも浪人する医学部に、文系の自分が本当に合格できるだろうか?」

と、不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

今回は、文系から医学部を目指す方に向けてリアルな情報をコンパクトにまとめました。

中には、耳障りの良くない話もあるかと思いますが、実際に渡しを含めた平凡な高校生が理転して医学部を目指したリアルな情報です。

※この記事を書いている私beeは実際に大学受験で理転をして、医学部を目指していました。理転に関する正確な情報を体験だけでなく、同じように理転して医学部に合格した知人の情報も含めて情報発信をしていますので信憑性はあります。

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本記事の内容

  • 理転して医学部に合格できるかどうかわかる
  • 理転して医学部を目指した体験談がわかる
  • 理転して医学部に行く方法がわかる

理転して医学部に合格は可能?【答え:普通の受験勉強では無理です】

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先に結論から述べたいと思います。序盤からやる気を削ぐ答えになってしまいますが文系から医学部に合格するには、普通の受験勉強では不可能です。

より具体的に言うと、文系の学生が理系の学生のように医学部受験勉強をやっても太刀打ちできないということです。

その根拠を以下の3点にまとめます。

  • 文系のアドバンテージが何もない
  • 独学の理解では解けない問題が多数
  • 数Ⅲが地獄

文系のアドバンテージが何もない

他の理転に関する記事でも述べていますが、本来、理転を成功させるカギとなるのはいかに文系の科目で理系学生にアドバンテージを取るかにかかってます。より具体的に述べると英語で高得点を取ることが理転成功のポイントになります。

しかし、医学部受験では英語のウェイトはかなり重く、そもそも英語ができない理系学生は話にならないのが現状です。

つまり、医学部を受験して合格するには英語が高得点で当たり前ということです。実際に、予備校で医学部に合格する人不合格の人の差は、やはりほとんどが英語の得意・不得意で明暗を分けていました。それくらい、医学部受験では英語は高得点必須の科目になっています。

理転で稼ぎどころの科目が潰されてしまっている時点で、私達文系側の受験師は不利な状況での戦いになってしまいます。

独学の理解では解けない問題が多数

最近の受験業界では、予備校や参考書、優秀なネット教材など、受験生の勉強をサポートする様々なサービスが充実していて、誰しもが一定レベルの学力を身につけることは可能になりました。独学に関してもその例外ではなく、これらのサービスを上手く利用すれば、ある程度までは理科科目をマスターすることも可能です。

しかし、医学部受験ではその独学が困難を極めます。ここでは主に2次試験に関しての話になりますが、医学部の問題は暗記して答えられるような問題はほとんど出題されません

覚えることは覚えている前提で、その先の話を出題する問題が多く、これを文系が解こうとするとかなり厳しいです。なぜなら、独学では「結果」としての知識やポイントを覚えているだけで、なぜそうなるのか?その後どうなるのか?例外的にはどうなるか?など時間をかけて理解することには慣れていないからです。

理屈などは何度も時間をかけてからようやく理解できるものも多く、時間がない理転学生にとってそれらをマスターするのは不可能に近いです

独学科目が多すぎ&数Ⅲが地獄

医学部は、理系の中でも受験科目が多いです。中でも理転する学生には都合が悪く、

「理科2科目・数Ⅲ必須」の医学部がほとんどです。

こうした大量の独学科目はそれだけでも大変ですが、国語や英語など、その他の受験勉強の時間まで侵食されてしまいかなり苦しい戦いになってきます。

特に理転で多くの人が苦戦するのが、「数Ⅲ」です。これまで学習してきた高校数学のⅠとⅡとは気色の違った分野も出てくるため、戸惑う学生も多いです。

理科はうまく勉強できたけど、数Ⅲだけはどう頑張っても克服できなくて医学部を諦めた理転学生も少なくありません

 

以上が理転して医学部を目指す過酷さについてのまとめでした。

これから受験勉強を頑張ろうと思っている方は目をそむけたくなる内容かもしれませんが、意外と実生活の中でこのようなリアルな情報を教えてくれる人は少ないです

特に予備校などではビジネスの姿勢から、「頑張れば受かる!」と根拠のない甘言を言ってくる大人も多いですが、その際はこの記事のことも頭のすみにでも置いておき、冷静な判断に役立ててもらえればと思います。

続いては、理転して医学部に合格した話と、不合格になった話の体験談をご紹介したいと思います。

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【体験談】理転して医学部に合格する人・しない人

合格する人・しない人

いくつかの予備校に通って、浪人生活も経験した私の周りには、同じように医学部を文系から目指している学生が数名いました。

ここでは、その学生が理転して医学部を受験しどうなったかをまとめました。(個人情報保護のため部分的に情報を改変しています)

【成功例】理転して医学部に合格した人

理転して見事医学部に合格した彼のことをAさんとします。Aさんは普通に医学部を受験して合格したのではなく特別推薦枠を利用して医学部に合格しました。

この「特別推薦枠」について簡単に説明すると、

「うちの大学の医学部に入れてあげるから、将来はうちの大学が指定する病院で働いてね」

といった、条件付き進学のようなものです。

将来の就職先を選べないデメリットはあるものの、普通の受験と違って2次試験などがないいパターンが多く、共通テストさえ高得点取ることができれば合格できる魅力的な制度です。

つまり、学習面の戦略だけでなく、受験そのものも工夫することで理転して医学部に合格できたケースです

【失敗例1】理転して医学部に落ちた人

理転して医学部に落ちたBさんは、予備校のおすすめもあり私立・国公立を併願して医学部受験に望みました。

結果は不合格で、後に彼から話を聞いたところ、

「国立医学部の試験対策と、私立の試験対策が中途半端になってしまいどっちつかずの結果になっていた。」

と話してました。確かに、医学部は大学によって試験問題の癖が違うため、併願で対策するにはかなり難しいです。

やはりBさんが最も苦労した科目は数Ⅲだと話しており、記述式の問題の添削をしてもらうのに困っていた様子でした。

Bさんはその後、他の予備校で浪人した様ですが、その後の彼がどんな選択をしたのかはわかっていません。

【失敗例2】理転して医学部に落ちた人

理転して医学部受験に失敗したCさんは、浪人して予備校にも通っていましたが、全然点数が伸びないため予備校をやめて、2浪目のときは通信教育のZ会で受験勉強を自宅でしていました。

宅浪に切り替えてからは模試では国公立医学部C判定くらいまで学力は伸びましたが、やはり国公立医学部のハードルは高く、共通テストの段階で見切りをつけ、結果薬学部に2次試験単体で合格しました。

医学部受験は「予備校」が当たり前だと思っていましたが、きちんと記述式の対策ができるZ会にもっと早く切り替えていれば違った結果になっていたかもしれません。

 

以上が、理転して医学部受験をした数名の体験談になります。最後のCさんは実は私自信の体験で、「みんなと同じ受験勉強」をやっていたがために伸び悩み、タイムアップしてしまった例になります。

他の記事で理転の勉強方法に関しては詳しく説明しているので、興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。

最後に、どうしても文系から医学部に行きたい方向けに、具体的なアクションプランをまとめました。

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【具体策】文系から医学部に合格するための戦略

合格

ここまで散々、理転して医学部に行くことは茨の道であると説明してきました。

ですが、ただそこで終わるのではなく、できるだけ医学部合格の確率が上がる戦略や、アイディアをご紹介したいと思います。

1つでも興味のあるものがあれば是非実践してみてください。

  • 特別推薦枠のような条件付き合格を狙う
  • 2次試験が全学部共通のところを狙う
  • 最悪海外の医学部という手もある

特別推薦枠のような条件付き合格を狙う

都内の人気国公立などにはあまりありませんが、地方国公立医学部には「特別推薦枠」のようなものがあります。どういった名前かは、大学によって変わりますが、簡単に言うと卒業後の進路で大学の指定する病院に就職する約束で入学する制度です

この制度の目的は、現在の日本の医師の偏在問題の解決のためだと言えます。医学部を卒業すると、多くの研修医は都内や都会の大きな病院で経験を積みたがるため、一向に医師不足の地域には医者が増えません。

そこで国と大学が考えたのが、医学部入学時点で、少し入試のハードルを下げるかわりに、そういった医師不足のエリアの就職を約束してもらおうといったものです。

大学入試の合格を盾に、少し卑怯な制度のような気もしなくもないですが、理転する学生には魅力的な制度であることにはかわりありません。

自分の進学を考えている大学にこういった推薦枠が無いか一度探してみて、利用できるなら確実に利用すべきです。

2次試験が全学部共通のところを狙う

実は、大学によっては医学部の2次試験と、他の理系学部の試験を共通の問題にしているところもあります

例を挙げるならば、沖縄県の琉球大学などが有名です。琉球大学では、2次試験が理系全体で同じ試験問題を使うため、難易度も標準的で、2次試験では差がつきにくいと言われています。つまり、共通テストで高得点を取り、2次試験では皆(医学部受験の)と同じ位の点数で合格できるということです。

理転でネックになる2次試験の難易度が下がるということは、理転学生にとってかなりのメリットです

こういった自分に有利な受験システムの大学を探すことは合格へのカギとなります。

最悪海外の医学部という手もある

理転をする学生は、別の言い方をすると「文系」です。つまり、英語は理系よりもアドバンテージがあるということでもあり、中には英語を始めとする語学に特化している学生もいます。

この語学力を活かして、思い切って海外の大学で医師免許を取るという選択肢もあります

詳しい制度は留学先の国によって変わりますが、留学生として海外の医学部に通い、そこでその国の医師の資格を取ることもできます。

極端なアイディアかもしれませんが、日本でわざわざ理転なんて遠回りをしなくても、元々の文系というステータスを思い切り使いこなす手段も良いかもしれません。

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