この記事を読んでいる方の中には、残念ながら大学受験を一段落終え、今後の見通しとして浪人生活を検討している方が多いかもしれません。
浪人には大きく分けて3つあり、「予備校に自宅から通う」「予備校の寮に入る」そして今回のメインテーマである「自宅で浪人する=宅浪」に分けられます。
この宅浪に関してですが、ネットでもリアルの世界でも「宅浪は楽しいのではないか?」といった噂が一定数あるようです。
そこで今回はこの真相として、宅浪と予備校浪人両方を経験した私の体験をもとに、リアルな情報をわかりやすくまとめました。
※この記事を書いている私筆者は、実際に「宅浪」と「予備校浪人」両方を経験しています。浪人した経緯としては、文系でありながら医療の道に進みたいと思い、思い切って浪人しました。現在は薬学部に通う大学生です。
本記事の内容
- 宅浪についてわかる
- 宅浪のメリット・デメリットがわかる
- 宅浪に向き・不向きがわかる
- 宅浪を”楽しく”成功させるポイントがわかる
- 宅浪した体験談がわかる
宅浪が楽しいのは最初だけ【結論とその理由】
早速見出しにもある通り宅浪が楽しいと思えるのは4月〜6月くらいの最初の時期だけです。
現役生や予備校で浪人していた浪人生など、
「いざ今年度は自宅で完全自己管理で受験勉強頑張るぞ!」
と意気込んで取り掛かる受験生は少なくありません。
実際に、朝は限界まで寝られるので眠い中電車に揺られて学校や予備校に行く必要もありませんし、自分の好きな科目を好きなだけ勉強できるので「今日はこの科目の授業受けたくないな〜」なんてこともありません。
一見すると、受験生の理想形態を実現した最強の受験勉強に思えますが、そんなのびのび勉強できるのも受験勉強本場である夏が始まるまでです。
具体的にどういうことなのか以下に上げる順で説明していきます。
- 【6,7月〜】きつくない受験生活に不安になり始める
- 【8月〜】息抜きが罪悪感に変わりはじめる
- 【10月〜】勉強が遅れている錯覚に陥る
- 【12月〜】直前の不安に耐えなければいけない
【6,7月〜】きつくない受験生活に不安になり始める
高校や予備校の早朝講座など毎日朝早く起きて体力を削りながら勉強しにでかけていた生活から一変して、宅浪では朝起きて、部屋にある机に向かうだけで勉強が開始できます。体力面だけで言えば、現役時代や予備校生時代に比べで楽であることは間違いなく、宅浪し始めは「宅浪だと健康的に過ごせて楽じゃん!」と実感される方は多いです。
しかし、だんだんこれに慣れてくると「メリット」が当たり前になり、自然と「不安」に感じ始めることが多いです。「あんなに現役時代は朝早くから苦労して勉強していたけど、、、」「同級生で予備校浪人している友達はもっと大変そう、、、」など、そのギャップが不安となって現れてきます。
【8月〜】息抜きが罪悪感に変わる
宅浪生活にも慣れて、世間が夏休みに入ってくると、大学が休みになり帰省した同級生などから息抜きに誘われることも少なくありません。いくら受験生とはいえ、24時間365日勉強し続けることは不可能ですし、そもそも一定の息抜きは勉強効率を上げるためにも効果的です。そういった理由から、息抜きをする際に宅浪している受験生は頭を悩ませることもしばしばあります。
普段から大変な思いをして予備校に通っている受験生などは「今日くらいは羽を伸ばそう」と割り切れるかもしれませんが、中途半端に普段の生活面は過酷ではない宅浪生はこの息抜きがなんとなく遊び呆けてる感覚になり罪悪感を抱えながら過ごすこともしばしばあります。勉強と生活の線引がはっきりしない自宅での浪人だからこそ、息抜きを息抜きと思えないことが多いです。
【10月〜】勉強が遅れている錯覚に陥る
現役生も含め、「受験生の勝負は夏!」と言われているように、7,8月の夏の期間を終えると、なんとなく合格できるかできないかの目処を立てようとします。
どんなに遅い人でもこのあたりのタイミングから、宅浪している受験生は「全然計画通り進められていない!」といった焦りを感じ始めます。
そもそも論ですが、高校で年間を通して学んだことを一年でやり直そうというわけですから、時間が有り余って仕方がないなんてことはまずありえません。
仮に完璧な自己管理ができる人間が予定通り、想定の学力をつけることができたとして、そういった人は浪人せず現役で合格できているはずです。ですから、ここで言いたいこととしては受験生みんなが「思い通りに勉強できていない」と感じるタイミングで、宅浪していると「宅浪している自分だけが勉強が遅れている」と錯覚してしまうということです。
【12月〜】直前の不安に耐えなければいけない
共通一次直前期になると、高校の先生や、予備校の先生、一緒に勉強している友達などはポジティブな励ましをしてくれることがほとんどです。
一方で、自宅で浪人していると家族以外とはほとんど会うことがなく、こうしたプレッシャーに基本一人で耐えなくてはいけません。こうした受験のプレッシャーは高校や、予備校に通っていたりするとそれほどの問題に感じない人も多いですが、私もそうでしたが、実際に宅浪するとその重みをダイレクトに受け止めることになるため、宅浪が楽しいなんて1ミリも思えなくなっています。
まとめると、受験が終わった直後である3〜5月くらいまでは、過酷だった受験生活が一区切りしたこともあり「宅浪生活が楽しい」と思えるかもしれませんが、宅浪生活後半になるに連れて生活空間と勉強空間が一緒になっている分、普段の生活から全てが不安になってくることが多いです。
こうした理由から、宅浪生活が楽しいのは「最初だけ」と言えます。
続いては宅浪が楽しいかどうかの議論をより具体的にして、宅浪の「メリット・デメリット」についてまとめました。
宅浪のメリット・デメリット
宅浪のメリット
最初は宅浪のメリットから以下の項目を個別に見ていきましょう。
- 自分にあった受験生活が送れる
- 好きなように勉強できる
- かなりコストを抑えられる
- 煩わしい人間関係がない
- ”勉強”という行為を深く理解できる
自分にあった受験生活が送れる
宅浪一番のメリットと言っても過言ではないのが、自分にあった受験生活を送ることができるという点です。
一般的な受験生活といえば、朝早く起きて、授業や予備校の講義を受け、午後・夕方は自習室で勉強といった流れがほとんどです。この点、宅浪では朝方の人は朝はやく起きて勉強したり、夜型の人は昼間はたくさん寝て夜に全力で、などといったようにそれぞれにあった生活スタイルで受験勉強に取り組むことができます。
好きなように勉強できる
「今日はこの科目じゃない科目やりたいな」といったことは、受験生あるあるな光景です。しかし、学校や予備校で授業を受けている以上ある程度は先方のスケジュールに合わせなければ行けないため、柔軟なスケジュール変更が不可能です。
その点、宅浪であればリスケすることは自分の自由であるため、優先したい科目を自分の裁量で変更できるのは大きなメリットとも言えます。
かなりコストを抑えられる
地域差はありますが、予備校で浪人する場合およそ1年で100万前後の予算が必要になってきます。
詳しくは別の記事でまとめますが、宅浪の場合予備校に通うことと比べて大幅なコストカットを実現できます。
以下に参考までに宅浪する際にかかる予算をざっくりとまとめて置きます。
※理系受験である私の宅浪時代のデータをベースにしています。文系の場合は受験科目が減ることが多いのでもう少し安くなると考えていいかもしれません。
- 通信教材(50万前後)
- 参考書(5万弱)
- 模擬試験(3万弱)
- 受験料(個人差大・5万前後)
煩わしい人間関係がない
「人間関係で揉めた」といった話は予備校で浪人した友人からよく耳にする話です。
現役生からすると、「大学受験のために浪人しているのに何をくだらないことに時間を咲いているんだ?」と思われるかもしれませんが、これが意外と珍しい話ではありません。私の周りの人間やネット情報含め、予備校浪人で人間関係に煩わしさを感じる人はおおいようです。
これが生徒同士だけであれば「受験のストレスのせいだろう」と納得が行くかもしれませんが、意外と予備校の講師とのトラブルも割りとあります。
こうした邪魔な人間関係のトラブルとほとんど皆無である点は宅浪のメリットとしてかなり大きいです。
”勉強”という行為を深く理解できる
生活と受験勉強の空間が一緒になることである意味”勉強”という行為が宅浪を通して習慣化してきます。そうすると、授業や講義などで半ば義務としてやっていた勉強が、義務でなくなり、本当の意味で物事を「理解」したり、「考える」といった根本的な勉強の姿勢に気づくことができます。
こうした学ぶ意味を理解した人はかなりの武器を手に入れたも同然で、その後の大学生活や社会人になってからも主体的に学ぶ姿勢を自然と取ることができるようになります。
つまり、受験のためだけではない”勉強”をマスターできるのが宅浪の魅力でもあります。
宅浪のデメリット
続いては宅浪のデメリットをご紹介します。なおメンタルが大変などは客観性にかけるのでここでは割愛しています。
- メリハリが付けにくい
- 家族の協力が不可欠
- 模試が受けにくい
- 同じ受験生からは「楽だね」と言われがち
- 情報管理が手間
メリハリが付けにくい
宅浪では普段生活する空間と、勉強の空間が同じになることが殆どです。その点、メリハリをつけるのが難しく、集中力が続かない、息抜きしているとサボっている感覚になる、など小さなストレスが多くなってきます。
この対策としては、勉強する場所をリビングに固定して、自分の部屋を休憩場所にしたりする。あるいは、若干宅浪のメリットを消すことにはなりますが、勉強場所を図書館に限定するなどが有効です。
家族の協力が不可欠
宅浪に限った話ではありませんが、浪人において家族の協力は不可欠です。特に宅浪をしていると、家族との接触は必然的に多くなり、気を使ってもらわないといけないシーンも多くあります。家族の協力無しでは宅浪を成功させるのはかなり無理があり、勉強環境として家が不適切である場合、宅浪ができないこともあります。
宅浪を考えている際は、事前に家族に理解してもらい協力を要請する必要があります。
あるあるなのが、息抜きをしていたら家族からは「サボっている」と思われがちな話などよく耳にします。後に執筆する「宅浪の成功法」のパートでもまとめますが、意外と両親の目からすると受験生はトイレと食事以外は常に勉強しているイメージを持っていることもあるようです。
宅浪をする上では事前に自分がどういった生活と勉強スタイルなのか、しっかりと言語化した上で家族に理解してもらうことが重要になります。
模試が受けにくい
宅浪生が最も困るのが模擬試験をどこで受けるか?といった問題です。
解決策としては主に次の2つが挙げられます。
- 近くの予備校で模試だけ受験する
- 母校の高校の先生にお願いして高校で受けさせてもらう
予備校であればこうした模試は自動的に受験できることが殆どで、スケジューリングも勝手にやってくれますが、自分で模試を探して、申請して、といった手間は結構なものになります。
同じ受験生からは「楽だね」と言われがち
宅浪していると、予備校で浪人している同じ受験生からは「いいなー」と羨ましがられます。
理由は人それぞれかもしれませんが、世間一般的には宅浪は楽で楽しいものといった印象が強いようで、私も宅浪時代周りからそういうふうに言われたことがあります。
宅浪のメリットの側面しか見られず、苦労する点はあまり理解してもらえないのはちょっとしたストレスです。
情報管理が手間【重要】
突然ですが、あなたは今すぐに「来年度の共通一次の申し込み期限を教えてください」と聞かれたパッと返すことができますか?
おそらく殆どの人が無理でしょう。
良くて試験日を答えられる人ぐらいだと思います。何が言いたいかというと、宅浪はあらゆる情報を自分で取得して管理しなければいけないということです。特によくありがちなのが、共通テストの申し込みなどです。「なんとなく年末だから〜」とうかうかしていると、締切を過ぎていた話は意外と耳にします。大学の一般試験も同じで、共通テスト前に志願すべきものを見逃して、、、なんてリスクは宅浪ではかなりありえます。
管理しなければ行けない情報が多い分、取りこぼしなども起きやすく、下手をすると取り返しのつかないことに!といったデメリットはよく覚えておいたほうがいいです。
とりあえず、この記事を読んでいるこの瞬間に、共通一次の願書締切をスマホのカレンダーに登録しましょう。
以上が宅浪のメリット・デメリットになります。
続いては、これらを踏まえた上で具体的に宅浪に向いている人・向いていない人について見ていきます。
【こんな人はNG!】宅浪に向いている人・向いていない人
ここでは宅浪に向き不向きを具体的な特徴を上げながらご紹介します。意外なものもあると思うので、興味のある部分だけでも見てみると良いかもしれません。
宅浪に向いている人
まずは宅浪に向いている人から具体的に特徴を見ていきましょう。「自己管理ができる!」などは当たり前すぎるため、もう少し絞ってご紹介していきます。
- 通信教育を受けた経験がある人(オンライン講座など)
- アルバイトしながら受験勉強したい人
- 人間関係が気になる人
通信教育を受けた経験がある人(オンライン講座など)
コロナ禍の影響もあり、オンラインで学習する習慣は以前よりもより身近なものとなりました。
ここでは詳しいことは割愛しますが、実際に宅浪を成功させるには「Z会」などのような通信講座や、スタディサプリのようなオンデマンド型の学習教材、参考書これら3つが主軸となって来ます。
最近ではYoutubeなどのメディア媒体もかなり質の高い教材に進化しているため、こういったツールを使って勉強した経験がある人や、得意だという人は勉強スタイルの面で宅浪に向いていると言えます。
アルバイトしながら受験勉強したい人
あらゆる面で自分でスケジュール管理ができるため、かなり大変ではありますがアルバイトをしながら浪人する受験生にとって宅浪は最善の手段の一つです。気分転換の面でも、短時間のアルバイトは私もおすすめですし、実際宅浪経験のある浪人生のなかにもアルバイトをしていた方は一定数います。
人間関係が気になる人
宅浪を選択する人の中には、予備校での人間関係に煩わしさを感じることを理由に上げる人も少なくありません。
他人による、変なトラブルやストレスを極限まで減らしたい方にとって宅浪は良い手段となりえます。
ただし、家族の宅浪に対する理解はこれまでの受験勉強以上に重要になってくることも忘れてはいけません。
宅浪に向いていない人
- 【最重要】授業中内職するタイプ人
- 決められた時間に起きれない人
- 趣味がない人(息抜きになること)
【最重要】授業中内職するタイプ人
先に結論から、授業中に授業以外の科目をやる癖のある人・予備校の講義を簡単に休む人この特徴がある人は宅浪はやめたほうがいいです。
その最大の理由としては、上記のような特徴のある人が宅浪をしてしまうと、その日の気分に任せた勉強が主軸となってしまい、勉強ペース・範囲が見だる傾向にあるからです。確かに自由に勉強できる点は宅浪のメリットではありますが、それはあくまで自分の計画したスケジュールの範囲の中での話です。
一方で、上記のような特寮方はそうした自分の立てたスケジュールすらもその日のメンタルによって崩してしまい、結果として宅浪に失敗するか、プレッシャーに押し負けてしまいます。
更に悪い点が、本人は真面目に取り組んでいるつもりなので、周囲の人間がその行動のあべこべに気がついても注意しづらい点にあります。
こうした人は不本意であっても、予備校などのようなある程度勉強ペースを半強制的に管理してくれる環境で堅実に勉強すべきです。
決められた時間に起きれない人
朝方、夜型に関係なく、「この時間に起きて勉強を始める」といったことができない人には宅浪は向いていません。自由に生活できるとはいえ、成功する受験生の生活スタイルはほぼほぼ確立されていて、それを全くトレースできない人は宅浪で失敗します。
休みの日はいくらでもベットでダラダラしがちという人は宅浪はやめたほうが良いです。
趣味がない人(息抜きになることがない人)
宅浪での問題の一つが、基本一人でずっと同じように生活していくことになる点です。よほどサイボーグのように勉強できる人間出ない限り、極度のストレスがかかる生活に間違いなく、適切な息抜きができなければ、マンネリ化して効率が下がるか、ストレスで押しつぶされてしまいます。これをうまく回避する息抜きとして、趣味を持っておくことは非常に重要です。
ですが、最近ではこれといって趣味がない方も多くいます。なにか勉強以外で自分が一生懸命になれるものがない人は宅浪は息抜きの面で難しく、こういった方は強制的に人と喋ったり、移動したりする予備校での受験勉強のほうが息抜きもかねて良いと言えます。
以上が宅浪に向き不向きな人の具体的な特徴です。特に向いていない人の特徴は、客観的にすぐ判断できる項目でまとめています。心当たりがある人は宅浪を決意する前にもう一度冷静に考え直したほうが良いかもしれません。
次のパートでは、「もう宅浪することは決めている!」といった方や、「実際のところ宅浪の成功率はどれくらい?」といった方に向けて具体的な宅浪を成功させる方法をまとめました。
宅浪を”楽しく”成功させるには?【結論:勉強以外の時間】
ここでは宅浪の成功率と、宅浪をもう決めたという方に向けて、宅浪を”楽しく”成功させるための具体的な方法をまとめました。
一般的には宅浪の成功率は10%と言われている
宅浪は予備校などのように母数が明確でないため、正確なデータはないですが、現役時代の第一志望に受かることを「成功」というのであれば、宅浪では10%程度だと言われています。
実際これが低いのかどうかは人それぞれの感じ方があるかもしれませんが、同じ条件で予備校を選択した場合その確率は30%だと言われています。しかし、この統計の取り方にも結局は偏りが存在しているため、あまり参考にはならない印象です。(例えば予備校に通う人の中には裕福な家庭で勉強教材や模試の回数なども多いといったバイアスが介入してきます。)
少なくともここで結論として言えることは勉強スタイルはこだわりがなくて、とにかく1%でも合格確率を上げたい方は宅浪を選択すべきではないということです。
宅浪成功のためのアイディア
実際に私の宅浪の経験も踏まえた上で、宅浪を成功させるアイディアを以下に簡単にまとめました。
- 主軸は通信教育と模試
- 自分の部屋以外で勉強
- 適切な息抜きを見つける
主軸は通信教育と模試
宅浪で気をつけたいポイントとしては学習ペースです。自分では適切なつもりでも、実際には間に合わないペースだったり、反対に、ペースを期にしすぎるがあまり理解が浅いまま進んでしまうこともありえます。
これらの対策として重要な手段として通信教育と模擬試験の2つがあげられます。通信教育では、受験生向けのコースであれば1年で満遍なく必要な学習範囲を触っていきます。もちろんすべてを通信教材で網羅するのは無理があるので、参考書と併用して日々の学習を進めていきます。そして、実力が伴っているか定期的に模擬試験でチェックを行います。
このように、宅浪の仕組みはいたってシンプルで通信教育が「ペースメーカー」、模擬試験が「受験勉強結果」を表すものになります。
参考までに、個人的に添削サービスのある「Z会」さんの通信教材が宅浪の学生にとってはベストかと思います。
気になる方は、以下のリンクから無料の資料請求から行うことをおすすめします。(資料請求のほうがネット以上に詳しく情報が得られます)
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自分の部屋以外で勉強
宅浪を成功させるうえでちょっとした小技になりますが、勉強は自分の寝る部屋以外で行ったほうが良いです。理由は以下に挙げる2つがあります。
- 休む部屋で勉強ははかどらない
- 勉強する部屋では休まらない
上記2つは裏表のような関係で、本来寝たりする休息の空間では集中力は途切れます。
反対に、勉強をしている部屋では休んでいるときも罪悪感などが生まれ、休まりません。
実体験からも勉強する場所と休む場所は分けたほうが良いと思います。加えて、私はブログを運営する上で様々な勉強ノウハウ本を読んできましたが、どの本にも学習環境とそれ以外は別空間にすべきだと書かれていました。
ベストな方法は、図書館の自習室などがあれば良いのですが、あまりに移動に時間がかかってしまうと宅浪のメリットも消えてしまうので、家のリビングや自室とは異なる書斎などで勉強するのがおすすめです。
適切な息抜きを見つける
宅浪を楽しく成功させるには、何と言っても息抜きが重要です。「受験生はトイレと飯以外は勉強」なんて考えは古い考えで、科学的にもリフレッシュのない勉強は効率が低下する結果が出ています。
予備校浪人などであれば、お昼休みに友達と雑談したりすることがリフレッシュになりますが、宅浪ではそうは行きません。
そこで、宅浪でもできる適度な息抜きをザッとあげていきますので、アイディアとして見ていってください。
おすすめの息抜き
- 散歩
- 筋トレ
- 釣り(ルアーフィッシングとか)
- アルバイト(在宅か派遣がおすすめ)
基本的には体を動かす部類の息抜きがおすすめです。運動不足はメンタルの不調に直結しますし、健康にも悪いです。また、息抜きとしてバイトをするのもおすすめです。個人的には移動時間を取られない在宅のバイトか、日当でできる派遣のバイトがおすすめです。
それから、参考までに宅浪生におすすめしない息抜きもあげていきます。以下に挙げる息抜きは、「家」という空間では無限にできてしまうため、受験勉強の弊害になりかねないものとなっています。私は以下の息抜きで失敗した友人を何人も見てきました。
NGな息抜き
- スマホ
- 読書(本も漫画も)
- ゲーム
- ドラマ・映画鑑賞
受験生がゲームやテレビはなんとなく「良くない」という風潮があるのですが、「読書」などは落とし穴です。一見本を読んでいると勉強している気分にもなり、周りからもそっとしてもらえるのですが、受験勉強になっていないことにかわりありません。
辞め時のわからなくなるような息抜きは宅浪ではNGです。
最後に実際に宅浪を経験した私の体験談をまとめました。「宅浪ってこんな感じなんだなー」とイメージを掴みたいという方は是非ご覧になってみてください。
【体験談】予備校に嫌気が差して宅浪して良かった話
以下では、私の体験談をまとめていますので客観的な情報というよりは、宅浪の1つのモデルケースとして御覧ください。
私は、もともと高校は文系のコースに通っていましたが、医療系の大学に進学したいと思い、文系から理系へ、いわゆる”理転”をしました。理転をするにあたって、高校の授業だけでは不足する科目ができてきたため、高2の段階で放課後に予備校で講義を受けていました。その流れで、1浪目はそのまま同じ予備校に通っていたのですが、不満な点が多いことに加え結局志望大には合格できなかったために、宅浪を決意しました。周りの友人からは、宅浪はメンタルや学習環境の整理など大変そうだからやめたほうがいいとも言われたりもしましたが、家族を含め信頼できる大人からは私の性格も含め宅浪に向いていると言われ最終的に宅浪を選択することになりました。
予備校では基本的授業に振り回されて、アウトプットが少ない実感がありましたが、宅浪してそれが真逆になり、アウトプット中心になることでぐんぐん模試の点数が伸びていきました。模試の種類にもよりますが、当時のセンター形式の模試で最高8割くらいまで伸ばしていたと思います。また、”受け身”の勉強が極端に減ったことによって、応用力の問われる二次試験(一般試験)記述形式の問題の回答力が格段に上がっていました。
私個人の経験ですので万人に当てはまるとは言いませんが、「言うことをきいて授業を受けているのに点数が上がらない予備校浪人」よりも「自分で考えて勉強して点数が上がった宅浪」のほうが精神的にも体力的にもかなり楽でした。
自分の勉強スタイルや思考の癖など、しっかりと宅浪期間に向きあうことができたことは、宅浪をして得た思わぬ副産物でした。宅浪を通して、”自分で勉強”ができるようになったことで、薬学部に在籍する今では、元文系のハンデを感じさせないくらいには良い成績で進級できています。
結局は今後勉強と切り離せない職に付く人は、どこかのタイミングで宅浪のような生活をできなければ資格取得などの自己研鑽ができません。宅浪に興味があって、家族の協力が得られるというのであれば、精一杯挑戦してみる価値は十分にあると思います。