Webライターとして活動していると、どんなに自分では完璧にして納品した記事でも修正依頼が来ることがあります。
おそらくこの記事を訪れてくださった方の中にも、「今現在修正依頼が来ている!」という方がいらっしゃるかもしれません。クライアントさんファーストで活動している真面目な方ほど、修正依頼が来ると「迷惑をかけてしまった!」とドキリとしてしまいますよね。
この記事では、もしもクライアントさんから修正依頼が来た際に慌てず、適切に対処できるよう修正依頼の基本事項、対処する範囲、具体的な対処法、注意事項をまとめました。
お急ぎの方は目次から必要な箇所にとべるのでお好きなところからご覧になさってみてください。
※この記事を書いている私beeは実際に2020年からウェブライターとして活動しており、月5万円〜最大月10万円くらいウェブライティングで収入を得ている現役の大学生ですので、ウェブライティングに関する情報の信憑性や鮮度に関しては保証できます。
本記事の内容
- 修正、変更依頼はどこまで対応すべきか具体的にわかる
- 修正依頼の対応方法がわかる
- 修正依頼の対応時の注意事項がわかる
Webライターの修正依頼は無料が当たり前なの?【現役ライターが詳しく解説】
早速本題に入りたいと思います。
Webライターの納品した記事に対して、間違っている箇所、解釈が違う箇所、好みじゃない表現などなど、様々な理由でくる”直し”の依頼をまとめて「修正依頼」といいます。
修正依頼は詳しくその内容をみていくと以下のような3つに分類にできます。
- 誤字脱字のようなライター側のミス
- 解釈の違いや表現の変更など
- 内容の差し替えや加筆
それぞれ詳しく解説していきます。
誤字脱字のようなライター側のミス
1つ目は、「誤字脱字」のような明らかなライターの不手際で発生したミスに対する修正依頼のパターンです。その場合は無料で対応するのが一般的です。商品として欠陥があるため、そこに対して料金を請求するのは理不尽ですね。
しっかりとしたクライアントさんであれば、誤字脱字の箇所をマークアップして「ココを直してください」と的確に依頼していただけます。誠意ある態度で、指摘された箇所以外にもミスがないか念入りにチェックし、できるだけ素早くレスポンスすることを心掛けましょう。
解釈の違いや表現の変更など
クライアントさんとライターさんの解釈の違いや、好みの違いによって、修正依頼が入るパターンもあります。こちらはミスというわけではありませんが、クライアントさんにとっては商品として不完全と感じてしまっているパターンです。
このケースの修正依頼は、駆け出しライターであれば無料で、ベテランで単価の高いライターさんであれば有料になることがあります。
修正量にもよりますが、駆け出しライターさんの場合は、1本1本の単価を挙げることよりも、まずは継続して案件を受注できるようになる必要があります。その場合、修正依頼のたびにお金を取られるのであれば、「他のライターに頼もうかな」となってしまいがちです。
まずはギブアンドテイクの”ギブ”を多めにするのがうまくいくコツです。
内容の差し替えや加筆
段落まるごとの内容を差し替え、あるいはコンテンツの追加などの修正依頼が来るパターンもあります。これは、最初に納品した記事がよほど的はずれな内容で差し替えの必要がある場合などを除き有料で対応して良いケースです。
例えば、オススメのカフェ3店舗の記事を受注して、「やっぱり記事の2店舗気に入らないから他の店舗の紹介にして欲しい」あるいは「3店舗では少ない気がしてきたから5店舗に増やしてほしい」といった修正(変更)依頼などがあります。この依頼を無料でやってしまうと、クライアントさんが気に入るまで永遠に0から執筆をし続けるか、追加、追加で記事のボリュームを増やされてしまい、結果として半分以上無料で記事を書いているようなことになりかねません。
特に、文字単価(1円/文字など)で依頼を受けている方は、文字が増えれば増えるほど記事の値段は高くなるため、ライターに明らかな非が無い限りは料金を請求してもおかしくありません。
ただ、私の個人的な意見ですが、普段からお世話になっているクライアントさんなどには500文字くらいの加筆であれば、今後の関係性も考慮して無料で対応することもあります。
最初から「有料です!」とするよりも、加筆や差し替えが多いなと感じてきた段階で、「次からは有料で対応します」とするのがオススメです。
修正依頼は、ケースバイケースであると同時に、元々の契約内容によっても対応方法が異なるので、非常にデリケートな話題であることに間違いありません。
この記事でご紹介した方法は、あくまで一般的なケースとして参考になさってください。
修正依頼に上手く対処する方法【4つ】
ここからは、実際に修正依頼が来た際に対処するための具体的な対処法をまとめています。加えて修正依頼を減らすための予防策も合わせてご紹介します。
- 作業が過ぎにできなくても即レスで反応する
- 誤字脱字であればツールも使う
- 契約するまえに修正依頼のボーダー・範囲を明確に
- 構成案は作ったほうが良い
作業がすぐにできなくても即レスで反応する
修正依頼のメッセージが入ると、「やばい!何か大きなミスしてたのかな?」とドキリとしてしまいますよね。また、仕事中であったり出先などで修正依頼がの連絡が来ると「今はどうせ作業できないから後で返事しよ」と後回しにしてしまいがちです。
しかし、本当に継続的にライターとして稼いで行きたいと思っているのであれば、すぐにでも何らかの返事を返すアクションを取るべきです。
例えば、「今出先なので〜までには詳細確認します。申し訳ございません。」だけでもだいぶ良いです。
クライアント側の心情としては、直してほしいところがあるのに何も連絡が来ないと、面倒くさがられてるのかな?もしかして無視されてるのかな?とマイナスな印象を与えることもあります。
ですので、まずは修正依頼があることを確認したメッセージを入れ、その後できるだけ早く具体的にいつまでに修正し終えるか指定して修正作業に取り掛かると良いです。
即レスの重要性はこちらの記事でも解説しているので気になる方は是非ご覧になってみてください。
誤字脱字であればツールも使う
誤字脱字が多い方は誤字脱字チェッカーを使うと便利です。今はネット上に無料で使える高性能なツールも沢山あるので好きなものを使ってみると良いでしょう。
契約する前に修正依頼のボーダー・範囲を明確に
修正依頼でトラブルにならないようにする予防策として、案件応募の段階で、修正や変更に対してどのように対応するのか明確にしておくのが良いです。以下にそのテンプレを載せておきますので、適宜変更して使用してみてください。
【修正依頼・変更依頼に関して】
・誤字脱字、誤った情報などの修正や変更に関しましては何度でも無料で対応させて頂いただきます。
・大幅な内容変更や、加筆に関しましては、ご相談の上有料でのご対応となる場合がございます。
構成案は作ったほうが良い
クライアントさんとスムーズな取引の為に、構成案を作成し確認してもらった後に記事の執筆に移るのがオススメです。構成案と名前を聞くと仰々しいものに聞こえるかもしれませんが、要は目次を作って、内容と流れを確認してもらうためのものになります。
案件によっては構成案が必要の有無は変わってきますが、個人的にはどんな案件でも構成を確認してもらってから記事を執筆するのがトラブルが少なくてスムーズだと思います。
以上が修正依頼の具体的な対処方法になります。
私自身の経験だけでなく、他のライターさん達からもよく聞く話として、クライアントさんじは恐縮して丁寧に丁寧に謝罪のメールをもらうことよりも、早く記事を完成させてほしいというのが本音のようです。ですので、修正依頼が来たときの優先順位としては、
- 直ぐに返事
- 迅速かつ正確に修正
- ちゃんと謝罪
を意識して対応できると、たとえミスをしても継続して案件を依頼してもらえる可能性が高くなります。
最後に修正依頼に関して注意しておきたいことをまとめました。
【注意事項】修正依頼で搾取されないために知っておくべきこと
ここでは、クライアントさんに迷惑をかけないための注意事項だけでなく、Webライターとして搾取されないよう知っておくべきことを注意事項としてまとめました。
- 抽象的な修正依頼は具体性を掘り下げてから作業しましょう
- 1記事に対して3回以上の修正依頼はちょっと怪しい
- ミスをしても対価は受け取る権利があります
抽象的な修正依頼は具体性を掘り下げてから作業しましょう
修正依頼の中には、具体性がかけている場合があります。そういった時、いきなりライター自身の解釈で進めるのは危険です。
作業に移る前に、自分がこれから修正しようと考えていることをまとめ、クライアントさんに確認を取ってから、直すほうがスムーズで二度手間を防げます。
質問ばかりしているようで気が引けるかもしれませんが、修正したのに修正できていないほうがよっぽど迷惑をかけることになるので、事前に具体性は上げておきましょう。
1記事に対して3回以上の修正依頼はちょっと怪しい
私の知り合いのライターさんで、何度修正して出しても突っ返された経験のある方がいました。この際重要になるのが、上記で説明した「修正する部分の具体性」になるのですが、中には悪質なクライアントもいて、何かと難癖をつけて修正させられることもあるようです。
断言はしませんが、クライアントさんとすり合わせを行った上で、適切に修正したにも関わらず、3回以上修正依頼が来るようなお仕事は少し怪しいです。そこまでこだわりが強いのであれば、そもそも外注しませんし、修正依頼を何回も依頼するのもそこそこの手間です。
駆け出しライターさんのうちは、クライアントさんに迷惑をかけない一心で恐縮しながら活動している方も多いですが、中には何が目的なのかよくわからない怪しいクライアントもいるので注意しましょう。
こうしたクライアントに遭遇してしまった場合には、記事の修正をする前に、事細かにメッセージでやり取りをして、修正の方針を確実に固めてから修正に取り掛かるのが良い方法です。(つまり具体性を高くしてからということです。)
ミスをしても対価は受け取る権利があります
私は実際にはあったことはありませんが、中には記事を執筆して確認に出した後、「このクオリティじゃ商品として認められない」「こんなに修正が多いなら最初の想定の値段より下げたい」などと言われるケースも稀にあるようです。
しかし、これはそういった契約を特別に結んでいない限りナンセンスな言いがかりです。1度渡した記事は返品などできませんから、どんなに修正箇所が多かったとてクライアントは当初の値段を支払う義務があります。
しかし、この手のやり取りは水掛論になりがちなので、トラブルを避けたい場合は、残念ですがきっぱりとそこで取引を切ってしまうのも一つの手です。
ライターのミスに漬け込んで搾取しようとする悪質なクライアントには気をつけましょう。