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大学で理転して編入できるのか【可能なケースは2つ】

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無事に大学受験に合格していざ大学生活が始まると、「あれ?思っていた大学生活と違うな?」と違和感をおぼえる方も少なくありません。

そうした中には、なんとなく高校では文系だったから、文系の大学学部に進学したけど、理系の就職先に魅力を強く感じる方も一定数います。

このように大学で理転を考えた際に真っ先に思いつくのが、編入して理転することだと思います。しかしながら、実生活の中で編入を経験している人は少なく、文系から理系への転向となると更に少数派になってしまいます。

そこで今回は、大学で文系から理系に編入でできるのか?情報をまとめました。

※この記事を書いている私beeは大学受験で理転をして、薬学部に進学した現役の薬学部生です。理転に関する正確な情報を体験と照らし合わせた上で情報発信をしていますので信憑性はあります。

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本記事の内容

  • 大学で文系が理系学部に編入できるかわかる
  • どうしたら大学で理転成功できるかわかる
  • 文系でも理系の職につく方法がわかる

大学で理転して編入できるのか【可能なケースは2つ】

疑問

【結論】基本的に理転で編入は無理

まず初めに結論から述べると、大学で理転して編入は殆どの場合不可能です。

もちろん、ネット上には「文系から理系に編入!体験記!」のような記事があるのもわかります。

ですが、理転して編入はかなりのレアケースで、実際には以下に挙げる2つの理由で断念することになってしまいます。

  • 理系卒業に必要な科目の単位が足りない
  • 授業についていけない

一番の要因になるのが、理系学部卒業に必要な単位を文系ではほとんど履修しない(していない)ため、仮に編入しても卒業できません。特に、医療系の理系はそれぞれ独自の理系科目(例えば医学部なら医系生物や医系物理など)理科の中でも独自の単位科目があるため他学部に所属していては履修出来ないため、編入不可能です。

「沢山授業を取って追いつけないの?」と思われる方もいらっしゃるかもせれませんが、そもそも大学の4年もしくは6年(医・薬・歯学部)で必要単位数が取れるようになっているので、時間的にも不可能に近いです。

つまり、卒業出来ないため大学で文系から理系に編入はできないということです。

また、仮に編入できたとしても、理系の学部では入試レベルの理系の知識はある前提で講義が進みます。文系として受験勉強をしてきた学生は、授業についていくのに精一杯で、最悪の場合、試験で不合格になり留年してしまうこともあります。ただでさえ、大学で出遅れた分の単位を取らなければいけないのに、高校の理系科目まで遡らなければいけないとなると時間的に無理があるのもおわかりいただけるかと思います。(これは私の個人的な感覚ですが、理系の授業はある程度答えのあるような科目(理科や数学)が多いためか、文系と比較して試験の量が多い気がします。あくまで個人の感覚です。)

では、大学で理系に転校したくなったら100%無理なのか?実は数少ないながら大学で理転を編入でできる以下2パターンの方法があります。

  • 東大は可能
  • 運良く単位が足りる学部も

それぞれ詳しくご説明していきます。

東大は可能

東大に進学している方であればご存知かもしれませんが、いわゆる”進振り”で2年生夏に文系から理系に進路転向することが可能です。

しかしながら、いくら東大の進振りとはいえ、理転するハードルは高く、単位や成績などクリアしなければいけない問題があります。ですので、実際に進振りで理転文転をする方は少ない模様です。

運良く単位が足りる学部も

極稀に、大学によって数学科や農学部など文系から編入しても単位取得が間に合うこともあるようで、運良くそういった大学に進学していた方が編入経由で理転成功していることがあるようです。

また、1年生からやり直すような形式(一年で取るべき単位を他学年で取る)での理系への編入方法もあるにはあるようです。ただ、結局は1年生からやり直すような形も多く、再受験とほとんどやっていることは同じと感じる方もいるようです。

 

まとめると、編入での理転はほぼほぼ不可能で、仮に東大生であったり、運良く単位が取れる大学であったとしてもハンデを負ってしまうということです。

次の章では、「それでも理転を諦めきれない!」という方向けに解決方法を具体的にご紹介しています。

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大学生だけど理転を成功させるアイディア【2つ】

アイディア

前章で大学で学部編入して理転するのが相当難易度が高いとおわかりいただけたかと思います。しかしそれでもこの記事を読んでいるからには「どうしても理系に行きたい!」という方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、大学生が理転を成功させるアイディアを2つご紹介したいと思います

  • 医療系なら再受験・仮面浪人がオススメ
  • 学部を絞らなければ可能性は上がる

医療系なら再受験・仮面浪人がオススメ

医療系に理転したいと考えている方はおもいきってやめて再受験するか、今の学部を保険で通いつつ仮面浪人するのが近道です。前章でもご紹介していますが、医療系の学部は学部独自の科目が沢山あるため、たとえ同じ理系からの編入であっても”医療系意外→医療系の学部”の編入は成立しません。ましてや、理科基礎の単位を取っていない文系学科からではなおさら厳しいです。

医師や看護師、薬剤師などのような国家資格の必要な職に就きたい方は1年生から通い直す必要があります。再受験で理転を目指す方は、以下の理転浪人の記事が役に立つかもしれません。

学部を絞らなければ可能性は上がる

理転することのみに焦点を絞れば、大学で文系から理系の学部に編入できる可能性は上がります。大学にもよりますが、他学部と共通の科目で単位が取れる理系の学部を探して編入するという方法です。

しかし、本来理転をする方は単に”理系”に行きたいのではなく、就きたい職や学びたい理系科目があるから理転をする方がほとんどです。つまり、この方法は理系に入ることだけが目的になっているので、本末転倒とも言えます。

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その理転は本当に必要?

注意

最後に、大学に進学して理転を考えている方へ1つの考え方としてまとめました。
「その理転は本当に必要な選択なのか?」
高校生や、大学進学したばかりだと、大学の学部で学ぶことのみにとらわれてしまいます。ですが、理転の本当の目的を考えた場合、多くの人は理系の仕事に就きたいとなるかと思います。

 つまり、文系に所属しながら理系の就職先に就職できればこれは「理転成功」といっても過言ではありません。

そして実際就職をゴールに設定した際に、文系にいながら理転を成功させる幅は大きく広がります。以下に挙げるのがその具体例です。

  • プログラミングスクールに通えばエンジニアになれる
  • 地方で農業訓練に参加して農業ができる
  • 文系でも介護士として医療従事者になれる

プログラミングスクールに通えばエンジニアになれる

ITエンジニア、インフラエンジニアになるためには工学部や情報学部に行くことが必須だと思っていませんか?

実際に、こうしたエンジニアになるために国家資格などが必要になることは殆どありません。加えて、大学の学部で学んだことが100%実務に生かせる保証もありません。

そこで、文系の学生にオススメしたいのが「プログラミングスクール」です。コロナ禍の影響から在宅ワークが注目され、その筆頭としてプログラマーにスポットが当たりました。未経験からエンジニアに成れるコースは珍しくなく、情報学部や工学部所属でない学生でも実務レベルのエンジニアスキルを身につける事ができます。

つまり、エンジニアになりたいから理転するのは非効率で、理転や編入するための勉強の時間をすぐにでもエンジニアになるための勉強に当てたほうが良いということです。

実際に私の知人にも多くのエンジニアがいて、IT専門の学部卒ですが、大学で学んだことは今のところダイレクトに使うことはないと言っていました。

また、余談ですが私自身、薬学部所属でエンジニアとはまったく関係のない分野が専門ですが、プログラミングスクールを修学し、実務ですぐに使えるプログラミングスキルを習得し、プログラマーとしての実務経験もあります。(その点に関しては以下の記事で詳しくご紹介しています。)

まとめると、エンジニアになりたいのであれば理転するよりも、スクールに通って学習したほうが実践的なレベルの知識を身につける事ができ、エンジニアとして働く目標に近づくことができます。

地方で農業訓練に参加して農業ができる

近年の日本では、地方での農家不足が深刻な問題になっています。少し前までは、農業で生計を立てていくには親戚や知人に農家がいなければ難しい話でしたが、農家不足の問題を解決すべく、特に僻地などでは地方自治体が主体となって農業職業訓練の受講生を募集しています。こうした募集に学部卒の縛りはほとんどなく、実際に農業で生計を立てるためのノウハウを働きながら学べるパターンも多いです。

つまり、農業をやりたいからといって必ずしも農学部に進学する必要はなく、こうした制度を利用してインターンなどに参加してみても良いかもしれません。

文系でも介護士として医療従事者になれる

実は介護士は国家資格が必要な職種でありながら、特定の大学学部卒業の条件はありません。

3つくらい異なるルートで介護士になれますが、文系学部に所属しながらも、独学で学科試験の対策をして医療従事者になることも可能です。

文系だからと言って医療従事者を諦める必要はなく、むしろ現場ではコミュニケーションスキルや語学力など、文系のほうが有利な能力を求められることも多いようです。

 

上記3つはあくまで代表的な例ですが、他にも多くの理系職が「実は理系学部卒業じゃなくても就ける」といったパターンは少なくありません。

大学に進学して、編入で理転を考えている方はぜひ一度「本当に自分のゴール(就職)には理転が不可欠なのか?」調べ直しても良いかもしれません。

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