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理転で物理選択はアリ?ナシ?【結論:ナシです】

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大学受験に向けて理転を考えているが、理科の選択で物理を検討している方はこの記事をことで答えをハッキリさせることができます。
先に結論から述べると、できれば物理は選ばないほうが良いです。この記事では、その詳しい理由を根拠と実体験を交えて解説します。加えて、どの科目を選択すればよいのか、独学向きはどの科目なのかということまで合わせてご紹介します。
ただし、工学系などであれば必須の科目ですのでその場合は諦めて物理を勉強しましょう。

※この記事を書いている私beeは実際に大学受験で理転をして、薬学部に進学した現役の薬学部生です。理転のために「物理・化学・生物」これら3科目を学習した経験がありますので根拠はバッチリです。

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本記事の内容

  • 理転する際に物理を選ぶかどうか悩みを解決できる
  • 理科選択でどう選べばよいかわかる
  • 独学でオススメの科目がわかる

理転で物理選択はアリ?ナシ?【結論:ナシです】

早速否定的な意見で申し訳ないのですが、理転(文系が理系の進路を選択すること)で「物理」を選択科目に選ぶ事はおすすめしません。
まずはその理由をいかにまとめます。

  • 独学が1番難しいと言われているのが物理
  • 分野によって得意、不得意の差が出る
  • 大問まるごと落とす可能性がある

独学が1番難しいと言われているのが物理

物理は皆さんのご想像の通り、文字などでこの世の物理現象を一般化し、それに関して考えていく科目ですが、とにかく独学するのが一番難しいと言われています。理転を考えている皆さんであれば、少なからず他の理系組と異なるカリキュラムで勉強することになり、多少なりとも独学の要素は絡んできます。最近ではわかりやすい参考書や、YouTubeの解説動画なども沢山存在しますが、それでも行き詰まるほど物理は難しい科目です。

分野によって得意、不得意の差が出る

「力学得意だから物理選択!」と考えている方は、1度深呼吸をして「電磁気」や「波」の分野の範囲を書店などの参考書で見てみてください。ガラッと雰囲気が違うのに気が付きます。物理選択をしている友人たちに聞くとよりイメージしやすいかもしれませんが、物理にも「力学・波・電磁気、、、」などのように、いくつかの分野が存在しており、それぞれの分野でテイストが大きく異なります。もちろん受験にはどの範囲がどの難易度で出るかはわかりませんが、自分の不得意分野が得点源であった場合確実に不利になります。そういったリスクが有るのが物理なのです。

大問まるごと落とす可能性がある

センター試験(2021年から共通一次)でよくあることですが、設問の最初でつまずくとその後ゴッソリ穴が空くのが物理の怖いところです。(数学の問題をイメージするとわかりやすいかもしれません)特に理転する方は独学が多いので、基礎に抜けがあることは多々あります。そんな弱点がたまたま受験本番に重なり痛手を負うことは少なくありません。

以上が理転する方に物理選択をおすすめしない主な理由3つになります。では、物理がダメなら何を選べばよいのか続いての章で見ていきましょう。

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高校理科の選択は何を選べば正解か

前章で「物理」が理転に不向きであることを説明しましたが、「ではどの科目を選べばよいのか」といったことをここではご紹介します。
結論から述べると「生物か化学好きな方」です。ではそれぞれの科目のメリット・デメリットを見てみましょう。

生物を選択するメリット

  • 暗記が主であるから文系には向いている
  • 医療系の学部では入学後も活躍

以上の2点が主なメリットになります。理転をする多くの人は文系出身で、いわゆる暗記科目に慣れています。そしてそのスキルを最大限に発揮するのが「生物」という科目です。とにかく覚えることの多い生物では、勉强した分だけ点数につながるということに加えて、実際に試験問題を解くには長文を読解する国語力も求められます。多くの理系の生徒は国語に苦手意識があるようですが、その点理転組はアドバンテージがあると言えます。
そして、医療系の学部を考えている方は生物選択を強くおすすめします。大学に進学すると身にしみてわかりますが、生物に関する科目が大量にでてきます。その際、高校で生物を勉强している生徒はスムーズに吸収することができるようになるメリットがあります。

生物を選択するデメリット

  • 暗記量が多い
  • 考察が難しい

生物を学習するデメリットは言うまでもなくその膨大な暗記量です。元文系だからと言っても、暗記が苦手な方にはかなりきつい物があるかと思います。また、生物は暗記だけで全て乗り越えられるかと言われればそうではありません。生物の試験には「考察力」を問う問題が必ず出題され、誰もが初めて見る実験などを持っている生物の知識を交えながら考察していく問題があります。そこがいわゆる国語力・読解力の問われるパートで、難しく満点がなかなかでない原因のパートでもあります。

化学を選択するメリット

  • 試験の難易度が安定している
  • 多くの理系学科で化学選択は使える

化学は物理と生物の間の科目をも言われることがあり、式などを立てながら答えを導く思考と暗記の両方が求められます。その分、物理や生物に比べて、勉強は大変ですが、試験問題の難易度のブレが少ないというメリットも存在します。(生物や物理は極端に難しい年などがあります)また、理科が2科目必須の学部の場合、化学はほぼ確実に該当します。理系でもどこに行くか迷っているひとは、まずは化学を勉强してみてもいいかもしれません。

 

化学を選択するデメリット

  • 数学的思考と暗記両方求められ忙しい
  • 高校では厳密には理解しにくい

メリットでも述べたとおり、化学は立式したりする数学的思考に加えて、暗記なども行わなければなりません。そのためかなり忙しい科目で、興味のない人にとっては苦痛になる場合もあります。
また、高校化学では完全にその化学現象を説明できないので、「とにかくこういうものだと思って」と丸め込まれることが多々あります。厳密に理解しなければ気がすまない人にとってはかなりきついものがあります。

以上が「生物・化学」それぞれのメリット・デメリットになりますが、第一優先はもちろん自分の受験に必要な科目を選ぶことです。(例えば薬学部なら「化学」は必須です)それを踏まえた上で、どの理科科目を選択するか迷っている方は上記を参考になさってみてください。

独学におすすめの理科科目

これまで、「物理はダメ」「化学か生物が良い」といったことを述べてきましたが、
「では結局、独学するならどれがいいの?」
と思われた方向けにここでは解説していきます。
その答えはズバリ「生物」です。その理由はやはり前章で挙げた生物のメリットによるものです。

  • 暗記が主であるから文系には向いている
  • 医療系の学部では入学後も活躍

これらに加えて、独学に焦点をおくと、

  • 覚えるべきことがハッキリしているからわかりやすい
  • 「覚えにくい」はあっても「わからない」といことは多くない

暗記科目である生物は理解のポイントや覚える用語などがハッキリしているため、独学に向いてます。また、文章を多く読むため覚えることは多いのですが、読んでいて意味がわからないといったことにはなりにくいです。(最初はわからなくても用語の意味が分かれば理解できることが多いです)
以上の理由から独学では生物をオススメします。

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【経験談】生物・物理・化学3つを独学

この記事では「物理が理転には向かない」といった趣旨で述べてきましたが、もちろんそれは「化学・生物・物理」3つどれでもいい人に限った話で、「物理が好き!」というのであればもちろん物理選択はアリです。これは私の経験談ですが、私自身数学が得意だったため先生や理系の友人には物理をおすすめされ、最初物理を1通り勉强したのですが、実際に学習してみるとかなり大変でした。テクニックを参考書で覚えても、学校で物理の授業を受けていないため他の生徒が解ける基本問題を落としてしまったりすることが多々ありました。そういった苦い経験を皆さんに伝えたいこともあり、今回はこの様な記事を執筆しました。

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