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理転とは【答え:文系が理系の大学学部・院に進学することです】

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「理転って何?」
この記事を訪問してくださった方の多くはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
理転とは、一言で表すのであれば「文系として学んでいる人が理系の大学学部・院を選択すること」です。
この記事ではこの、「理転」に関してもう少し深掘りして行きながら、プラスとして理転する「メリット・デメリット」や、「理転する際の注意点」などもご紹介します。

※この記事を書いている私beeは実際に大学受験で理転をして、薬学部に進学した現役の薬学部生です。理転に関する正確な情報を体験と照らし合わせた上で発信をしていますので信憑性は高い方だと思います。

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本記事の内容

  • 理転とは【答え:文系が理系の大学・大学院することです】
  • 理転するメリット・デメリット
  • 理転を考えている人へ注意点【本当に理転すべき?】

理転とは【答え:文系が理系の大学学部・院に進学することです】

タイトルにすでに答えをのせましたが、理転とは一言で言うと文系の人が理系の人が選択する大学(学部)・大学院に進むことです。より理転に関して詳しく分類すると次の4パターンの理転が考えられます。

  • 医療系(医者・歯科医師・看護師・薬剤師・その方医療技術職)
  • 工学系(エンジニア・プログラマー・その他技術職)
  • 農学系(農業・農薬開発に携わる人+獣医)
  • 理学系(物理・化学・生物などの理科科目を専門で学びたい人)

それぞれの項目詳しく見て行きましょう。以降の文章では「理転」を大学・大学院進学に対して使用しています。(専門学校進学などは便宜上理転には含めていません)

医療系

医療系の進路を選択したい人で、もしも文系に所属しているのであれば理転は必須の場合があります。大学入試の段階で理転をするのか、もしくは大学院で理転をするのかは医療系の中でも何を選択するのかによります。メジャーな職業でいうと「医者・歯科医・薬剤師」この3つに関しては、対応した学部の卒業資格が国家試験の受験資格として必要ですので、大学入学段階で理転しておく必要があります。看護や介護などは専門学校などもありますので大学入試で理転する必要は絶対ではありません。
ざっとまとめると、

  • 医者・歯科医師・薬剤師→大学入試から理転する必要あり
  • 看護師・介護士→専門学校がある場合は理転する必要は絶対ではない

これら以外にもたくさん医療系の職業はありますが、今回は割愛させていただきました。

工学系

工学系の職業は本当に多岐に渡りますので、全部が全部紹介しきれませんが、代表的なものであればエンジニアやプログラマーが挙げられます。エンジニアの中にも様々な職種がありますが、その技術は専門性が高いものであるため基本的には大学・大学院でその系統に進学するか、専門学校で資格取得を目指すのどちらかになります。ただし、プログラマーは例外です。

プログラマーになりたい方は、工学部や情報技術学部などに進学すべきかと言われると絶対とはいえません。理由としては、プログラマーの需要が上がった現代社会で、専門学校をはじめとしたプログラミングスクールの市場が活性化しているからです。学歴や情報技術の研究などを考えている方は大学・大学院に進学するために理転したほうが良いのですが、シンプルにプログラマーの技術をつけたいのであればそういったスクールを探して通う方が近道かもしれません。
まとめると、

  • エンジニアなど専門技術が必要な職→大学入試から理転するor専門学校
  • プログラマー→技術を身につけるだけならプログラミングスクールが早い

文系でプログラマーを目指す方は、大学に通いながらプログラミングスクールなどに通うといった方法も取れますので、無理をして大学入試段階で理転する必要はないと思います。

農学系

農学系の職を目指している方は、おそらく大学・大学院いずれかのタイミングで理転する必要があります。研究職などを考えているのであれば、遅くても大学院での理転は必要になってきます。また、特殊な職業として「獣医」があります。獣医は大学入試の段階で理転しておく必要があります(理由は医者と同じです)。大学によっては獣医学部単体で存在しますが、農学部に含まれる場合もありましたのでここで挙げさせてもらいました。
まとめると、

  • 農業に携わる職→大学・大学院から理転する
  • 獣医→大学入試時点で理転する

理学系

理学系に関しては、選択できる職業が幅広すぎますが、いずれの職を選ぶにしても、理学部もしくはその大学院卒業の必要があります。これは医療系のように、卒業資格が国家資格受験資格になる場合もありますが、それ以外にも専門性を見込んで企業は採用していますので大学や院で求められるレベルの学習をしなければならないからです。

ここまででほんの一部の職業しかご紹介できませんでしたが、駆け足でどんなパターンが理転すべきかをご紹介しました。上記で出てきた職業以外で、「理転が必要なの?」と思った方は次のよようなことを判断基準の一つにすることができます。

  • 大学・大学院の卒業資格が必要orかなりの専門性が求められる→大学入試・大学院で理転する必要がある
  • 特に卒業資格は必要ない→専門学校でもスキルを学べる可能性大

続いては、理転するメリット・デメリットをご紹介して行きたいと思います。

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理転するメリット・デメリット

理転は決して楽な選択ではありませんが、もちろんそのぶん大きなメリットがあります。そして反対に、理転するデメリットも存在するので、それぞれ見て行きましょう。まずはメリットからご覧ください。

理転するメリット

理転するメリットは次のようなものが挙げられます。

  • 理系の職を選択できる
  • 進路の選択肢が増える

理系の職を選択できる

大半の職の場合、理系はその専門性から理系でなければ選択できない職が多く存在します(もちろん文系の専門職も存在しますが)。また、もともと文系で学んでいたということは、理系オンリーであった人よりもその経歴をアドバンテージとして提示できるということもあります。

進路の選択肢が増える

もし仮に文系のまま大学に進学し、医者になりたいと思ってもそれは不可能です。しかしそれとは逆に、医学部から営業職につきたいと思ったら不可能ではありません。このように、職を選択する際に、理系の方が融通がきくことが多いです(絶対ではありません)。

メリットだけ見ると「理転した方がいいかも!」と思われるかもしれませんが理転は良いことばかりではありません。続いては理転をするデメリットも見て行きましょう。

理転するデメリット

理転するデメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 労力と時間がかかる
  • 理転した後も大変

労力と時間がかかる

理転するからには、文系でありながらも理系の人と同じ受験科目を受験しなければなりません。独学や塾など普通の人の倍勉強しなければならないことは明らかです。

理転した後も大変

これは私自身の体験談で申し訳ないのですが、理転をして大学や院に入ったとしてもそのハンデはずっと引きずることになります。私は文系から薬学部に入学したのですが、未だに授業で他の元から理系の子より劣っているなと感じる場面は多々あります。その遅れをやはり自分で勉強して埋めなければいけないので、ある意味で理転終わっても人の倍勉強しなければならないシーンが多くあります。

以上が理転するメリット・デメリットになります。理転しなければ就けない職に就ける点では良いのかもしれませんが、長い期間、人より多く勉強しなければならない運命です。
最後に、「本当に理転すべきか」といったテーマについて触れて行きたいと思います。

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理転を考えている人へ注意点【本当に理転すべき?】

上記までで、理転が必要・不必要なパターンや、メリット・デメリットをご紹介してきましたが、ここで注意しておきたいことは「理転はなんとなくでやったら絶対後悔する」ということです。
理転は余程の必要性がない限りすべきではありません。その理由は単純で、時間・労力・お金(塾や参考書)が人より沢山かかるからです。特に高校生の方に知っておいて欲しいことは、理系は確かに職業の選択肢は広くなるけれど、それ以上に高校生では知り得ない職が世の中には沢山あるということです。理転して大学に進学し、結局就職の時、意味がなかったとはならないように、理転する際は慎重に決断してください。

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