「宅浪なんて成功率かなり低いよ?」
高校の先生や先輩、あるいは予備校の先生から一度は耳にしたことがあるセリフかもしれません。
こうしたネガティブなことを聞くと、ただでさえ受験の重圧でナーバスになっている受験生はより不安になってしまいます。そして、浪人が決まった際にはお決まりの流れで予備校へ、、、
しかし、これは本当に正しいのか?
少なくともこの記事を読んでくださっている皆さんの中にはそういった疑問を持つ方がいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、宅浪の成功率はどのくらいなのか?をメインテーマに、そのリアルな情報に加えて、「宅浪で成功するにはどうすれば良いか?」具体的な対策も併せてご紹介したいと思います。
最後の方には実際に宅浪した私の体験談も載せているので興味のある方はそちらもご覧になってみてください。
※実際に「宅浪」と「予備校浪人」両方を経験した私の経験をもとにリアルな宅浪事情をまとめました。
本記事の内容
- 宅浪して成功できるか明確にわかる
- どんな人が宅浪で失敗するかわかる
- 宅浪で成功する方法が具体的にわかる
- 宅浪成功の体験談がわかる
宅浪で成功している人は意外と多い
まずは、一般的に言われている情報から述べると第一志望に合格することを「成功」と定義すると宅浪のその確率は10%と言われています。
この数値だけを見るとすごく不安を覚えるかもしれませんが、実際この確率は不正確すぎる数値です。母集団が不正確な上、おそらくこうしたデータをとっているのは「予備校」などの企業です。
そうしたサービスを利用する浪人生はそもそも宅浪で上手く行っていないから塾や予備校に通うのであって、そもそも宅浪で成功している受験生であればそうしたアンケートに答える機会すらない可能性も高いです。
こうした理由から、宅浪の成功率10%は怪しいと言わざるおえません。
では実際のところ宅浪での成功率が思っている以上に「多い」と言う理由を以下のポイントに分けてご紹介していきます。
- 自分でも知らないうちに“宅浪”って人は多い
- 予備校の合格実績の中には宅浪生も
- 宅浪して第一志望が変わることも
自分でも知らないうちに“宅浪”って人は多い
そもそも、どこまでが宅浪で、どこからが宅浪でしょうか?意味を調べてみると、以下のように出てきます。
“「自宅浪人」の略。 進学受験に失敗して受験浪人となり、予備校などには在籍せず、自宅で独学による受験勉強を続けている浪人生のこと。”
引用Weblio辞書
たまに宅浪のイメージを聞くと「家の中で引きこもって1年中勉強してるイメージ」と言われますが、実際にはそんな宅浪生活はあり得ません。のちに詳しく解説しますが、宅浪を成功させるためには家以外の場所での勉強も推奨しますし、そもそも模試を受けるには予備校や塾に行かなければ受験できません。
リアルな宅浪生活はあくまで基本は自宅で受験勉強しているといった表現が正しいです。
また言葉尻をとって屁理屈を言うわけではないですが、上記の宅浪の定義にある”予備校に在籍せずに”と言った受験生は意外と多いです。予備校のシステムにもよりますが「夏期講習だけ・模擬試験だけ・単価科目だけ」と言ったように普段は自宅で学習している浪人生が、部分的に予備校を利用していることは非常に多いからです。
こうした、「宅浪か?予備校生か?」いったボーダーにいるような学生も宅浪生と考えると宅浪生って意外と沢山いることになりますね。
予備校の合格実績の中には宅浪生も
上記のポイントの続きみたいな話になりますが、予備校の実績の中には「模擬試験を受けただけで」その予備校実績にしてしまうようなところもあったりします。
ですがその実情は、「宅浪生が模試を受けただけ」なんてこともあり、こうなってくると宅浪生が失敗するとは言えなくなってきます。
宅浪して第一志望が変わることも
宅浪に限った話ではないかもしれませんが、浪人を通して「本当に自分がやりたいことは何か?」考え直す機会が多くなり第一志望が変わる宅浪生もいます。
月並みな表現ですが、受験はゴールではなくあくまで社会人になるまでの通過点であると考えると、本当に自分の進みたい進路に進めることが一番の成功だと言えます。
実際に私の知っている宅浪経験者の中にも、現役とは違う学部を目指して充実した大学生活を送っている方もいます。
このように、「宅浪」も深く掘り下げていくと色々な形があり、世間がイメージしている年中引きこもって仙人のような生活をしている宅浪生だけではないことがわかります。
続いては、反対に「こんな人は宅浪やめた方がいいよ!」といった人を具体的に紹介していきたいと思います。
【こんな人はNG】宅浪で失敗する人の特徴
以下に挙げる特徴に当てはまる方は宅浪にそもそも向いていません。大学合格だけが全てではありませんが、以下に挙げるような方は「良い形」で受験生活を終えるためにも、自宅ではなく予備校など強制力のある環境の方が向いているかもしれません。
- 【最重要】授業中内職するタイプ人
- 決められた時間に起きれない人
- 趣味がない人(息抜きになること)
【最重要】授業中内職するタイプ人
先に結論から、授業中に授業以外の科目をやる癖のある人・予備校の講義を簡単に休む人この特徴がある人は宅浪はやめたほうがいいです。
その最大の理由としては、上記のような特徴のある人が宅浪をしてしまうと、その日の気分に任せた勉強が主軸となってしまい、勉強ペース・範囲が見だる傾向にあるからです。
確かに自由に勉強できる点は宅浪のメリットではありますが、それはあくまで自分の計画したスケジュールの範囲の中での話です。一方で、上記のような特寮方はそうした自分の立てたスケジュールすらもその日のメンタルによって崩してしまい、結果として宅浪に失敗するか、プレッシャーに押し負けてしまいます。
更に悪い点が、本人は真面目に取り組んでいるつもりなので、周囲の人間がその行動のあべこべに気がついても注意しづらい点にあります。
こうした人は不本意であっても、予備校などのようなある程度勉強ペースを半強制的に管理してくれる環境で堅実に勉強すべきです。
決められた時間に起きれない人
朝方、夜型に関係なく、「この時間に起きて勉強を始める」といったことができない人には宅浪は向いていません。自由に生活できるとはいえ、成功する受験生の生活スタイルはほぼほぼ確立されていて、それを全くトレースできない人は宅浪で失敗します。休みの日はいくらでもベットでダラダラしがちという人は宅浪はやめたほうが良いです。
趣味がない人(息抜きになることがない人)
宅浪での問題の一つが、基本一人でずっと同じように生活していくことになる点です。よほどサイボーグのように勉強できる人間出ない限り、極度のストレスがかかる生活に間違いなく、適切な息抜きができなければ、マンネリ化して効率が下がるか、ストレスで押しつぶされてしまいます。これをうまく回避する息抜きとして、趣味を持っておくことは非常に重要です。
ですが、最近ではこれといって趣味がない方も多くいます。なにか勉強以外で自分が一生懸命になれるものがない人は宅浪は息抜きの面で難しく、こういった方は強制的に人と喋ったり、移動したりする予備校での受験勉強のほうが息抜きもかねて良いと言えます。
このように、間違った方向で追い込んでしまう人や、だらけ癖のある人、メンタルを壊しかねないような方は宅浪という選択肢以外をお勧めします。
【ポイント3つ】宅浪を成功させるための対策
ここからは宅浪で成功するための対策や、アイディアなどをご紹介します。情報の偏りをなくすため、私自身の経験だけでなく、他の宅浪生の意見もまとめています。
- 通信教育と模試は必須
- 学習環境を意識する
- 適切な息抜きを見つける
- コミュニケーションは大事
通信教育と模試は必須
宅浪において学習面で気をつけたいことは「進捗と学習成果チェック」の2つです。
「進捗」に関しては通信教育に合わせたペース管理がお勧めです。特に私も実際に利用した通信教育でお勧めなのがZ会さんの「添削サービス付き」の通信教育がお勧めです。毎月要点をまとめた教材と添削付きのテストが送られてくるため、1年の受講を通して受験に必要な範囲を適切なペースで管理することができます。
「学習チェック」に関してはいうまでもなく、できるだけ多くの模擬試験を受験して日々自分の実力が不足している部分を見つけ出します。また、先ほどご紹介したZ会さんの通信教育では、テストによって自分の学習成果も併せてチェックできるのもお勧めポイントです。
Z会の添削や、模試の結果、いずれにしても自分の学習状況を客観的に評価してくれるタイミングを多く作ろことが宅浪成功のポイントになります。
気になる方は以下のボタンからZ会公式HPからまずは資料請求を行なって実際の教材を見てみるのがお勧めです。
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学習環境を意識する
くどいようですが宅浪のイメージとしては、部屋に年中引きこもってなければいけないような先入観を持たれている方は多いです。ですが、実際のところ宅浪で成功するにはむしろ自宅の自室以外で勉強することがポイントになります。
具体的には「リビング」「図書館」金銭的に余裕があるのであれば「マックやカフェ」などでノイズキャンセリングイヤホンをして勉強するのもお勧めです。(個人的に勉強に適した最強のノイキャンイヤホンは下記のものになります。)
敢えて自室以外で勉強することによって、メリハリがつき勉強効率もupします。
このように勉強場所を自由に変えることができるのは宅浪のメリットではありますが、人によってはこれが「楽しそう」に見えてしまうようで、周りの理解を得るには難しい面でもあると言えます。
適切な息抜きを見つける
「宅浪は家で勉強する分ずっと勉強し続けなければいけない!」と言った根性論は古い考え方です。永遠に勉強し続けられる受験生なんてそう滅多にいませんし、普通は効率が下がってしまいます。下記に列挙するような息抜きを適度に挟みながら宅浪生活を送らないと、メンタルもやられますし、なかなか成績も伸びてきてくれません。
おすすめの息抜き
- 散歩
- 筋トレ
- 釣り(ルアーフィッシングとか)
- アルバイト(在宅か派遣がおすすめ)
※時間のメリハリがつけやすい息抜きがお勧めです
参考までにNGな息抜きも上げておきます。
NGな息抜き
- スマホ
- 読書(本も漫画も)
- ゲーム
- ドラマ・映画鑑賞
やめ時のわからなくなる息抜きはお勧めしません。
コミュニケーションは大事
宅浪生活を送っていくと、家族以外の人とは滅多に会話する機会はなくなります。
実はこの点はかなり深刻な問題で、人は日々、話をしながら頭の中で物事を整理したり、反省したり、検討したりしています。また、対人コミュニケーションによって、ストレスの発散も行なっていると言われています。このため、自分一人でずっと考え込んではドツボにハマったり、ネガティブに考えてしまったりしがちです。
宅浪で成功するためには、家族や親しい友人などと定期的にコミュニケーションをとるよう心がける必要があります。特に”自宅”で浪人するからには家族との良好な関係は必要不可欠です。
以上が宅浪で成功する上で最低限知ってもらいたいポイントになります。
最後に実際に予備校浪人と宅浪浪人両方を経験した私の体験談を載せておきましたので、興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。
【体験談】予備校をやめて宅浪で合格した理由とは
以下では、私の体験談をまとめていますので客観的な情報というよりは、宅浪の1つのモデルケースとして御覧ください。
私は、もともと高校は文系のコースに通っていましたが、医療系の大学に進学したいと思い、文系から理系へ、いわゆる”理転”をしました。理転をするにあたって、高校の授業だけでは不足する科目ができてきたため、高2の段階で放課後に予備校で講義を受けていました。その流れで、1浪目はそのまま同じ予備校に通っていたのですが、不満な点が多いことに加え結局志望大には合格できなかったために、宅浪を決意しました。周りの友人からは、宅浪はメンタルや学習環境の整理など大変そうだからやめたほうがいいとも言われたりもしましたが、家族を含め信頼できる大人からは私の性格も含め宅浪に向いていると言われ最終的に宅浪を選択することになりました。
結果的に理転を成功させ、薬学部に進学することができたのですが、思い返すと現役時代や予備校時代には「やっていなかったこと」が成功の鍵だったと思います。具体的には次の3点が個人的に合格の鍵になったと思っています。
- Z会でアウトプット中心になった
- 学習場所をコロコロ変えた
- 家族との会話が増えた
予備校時代を引き合いに出しますが、予備校では授業中心に受験生活を送るため、どうしてもインプット中心になりがちでした。また、授業が終わったらすぐに私語厳禁の自習室に篭り、一人でずっと勉強していました。
宅浪ではそれが一変し、Z会の通信教材で問題を解く勉強が中心になりアウトプットの比重が圧倒的に増えました。また、図書館やカフェなど、自宅以外でも勉強するようになり、飽きや慣れを極力回避しながら勉強できていたと思います。そして、宅浪していると自然と家族とのコミュニケーションも増え、メンタルもかなり安定して受験生活を送ることができていたと思います。
宅浪はイメージこそ辛いような先入観が世に普及していますが、やり方さえ適切に選択できればコスパ良く、充実した受験生活を送り合格を手にすることができます。
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