※この記事を書いている私自身は、現役理系大学生かつ、プログラマーやWebライターとしても活動しています。日ごろからノートPCやiPadを使用しているため、大学生活の側面と仕事を含めた日常使いの側面の両方から評価することができます。
本記事の内容
- iPadを薬学部の大学生が使うメリット/デメリットがわかる
- iPadでできることがわかる
- iPadの選び方がわかる
【ココに注意】薬学部でiPadはパソコンの代わりにならない!
iPadは便利なツールですが、薬学部の大学生がiPadを購入する際には注意すべき点を最初にお伝えしたいと思います。
それは、iPadはパソコンの代わりにはならないということです。
以下で詳しくご説明します。
- プログラミングや高度な解析作業には向かない
- 専門ソフトウェアの利用に制限がある
- 大容量のデータ処理には限界がある
- 特定のアプリや機能が制限されることがある
プログラミングや高度な解析作業には向かない
iPadは、薬学部で必要とされるプログラミングや高度な解析作業には適していません。
特に、大規模なデータ解析や複雑なアルゴリズムを扱う場合には、パソコンの方が遥かに優れています。
そのため、最近人気のプログラミングで在宅ワークなどを考えている方はパソコンまずはパソコンを買っておいたほうが死角がないです。
専門ソフトウェアの利用に制限がある
薬学部では、凄くたまにですが特定の専門ソフトウェアを使用することがあります。
しかし、iPadでは殆どそういったソフトが動きません。
これが使えないからと言って単位を落とすなんてことはないですが、自分の持っているデバイスで完結させたい方はiPadだけでは役不足です。
大容量のデータ処理には限界がある
iPadは、パソコンと比較してストレージやメモリの容量が限られています。
そのため、大容量のデータ処理や複数の大きなファイルを同時に扱う場合には、iPadの性能や処理能力が限界に達することがあります。
高価なモデルのiPad AirやProなどはM1チップという高性能のCPUが搭載されているので、殆どの処理は能力的には可能ですが、どうしてもiPadというデバイスの”作り”に影響を受けてパソコンに比べると劣ってしまいます。
特定のアプリや機能が制限されることがある
iPadは、iOSというモバイルオペレーティングシステムを搭載しています。
Windows専用のアプリやソフトがが制限されることがあります。
このような制限があるため、全ての作業をiPadで行うことが難しい場合があります。
薬学部でiPadを使用する際には、これらの注意点を把握し、適切な使い分けを行うことが重要です。
つまり結論として、「iPadはあると薬学部の勉強の助けにはなるけど、iPad1つあれば十分というものではない」ということです。
あくまでパソコンのサードパーティ(サブ機)として考えたほうが失敗しません。
実際私自身も薬学部所属の大学生ですが、iPadとパソコンの2台持ちで適材適所で便利に使っています。
薬学部でiPadを使うメリット
前パートで薬学部でiPadだけで乗り切るのはお勧めしないとお伝えしましたが、
とはいえやはりiPadはあるとかなり便利です。
ここでは、私自身の経験をもとに、パソコンを持っている(パソコンが使える環境はある前提で)薬学生がiPadを使用するメリットを詳しくご紹介します。
- 荷物が少なくなる
- 知識をまとめて整理できる
- 場所を選ばずに勉強ができる
- データ共有が楽
- 薬剤師になってからも活用できる
- 勉強以外にも使える(おまけ)
それぞれのメリットについて、私の経験をもとに具体的に見ていきましょう。
荷物が少なくなる
大学生活では、教科書やノートを持ち歩くのが日常ですが、薬学部を含む医療系の学部は特に教科書が多くて1つ1つが分厚いです。
しかし、iPadがあればそれを極限まで減らして最小限にできるメリットがあります。
知識をまとめて整理できる
iPadを使えば、複数の教科書や資料を一つのデバイスで管理できます。
また、デジタルノートやアプリを活用して、重要なポイントをマークしたり、メモを追加したりすることができます。
これにより、紙のノートで科目バラバラに勉強するのと比較して、iPad1つに情報がまとめられているので、いろいろな科目を紐づけて勉強する際にかなり便利です。
例えばですが、生物で人体の作りを勉強した際の記録を、病理学の科目の勉強の際にサッと呼び出すことができたりなど、iPadならではの効率化が図れます。
場所を選ばずに勉強ができる
iPadを使えば、図書館やカフェなど、自分に合った場所で勉強することができます。
さらにWi-Fi接続があれば、インターネットから情報を取得したり、オンラインで授業を受けたりすることも可能です。
テストの多い薬学生にとって、どこでも勉強できるのは非常に魅力的なメリットです。
データ共有が楽
iPadを使えば、友達やクラスメートと簡単にデータを共有することができます。
薬学部の単位の中には、実習などでデータをとったり、記録として写真をとったりしてグループ内で共有するシーンが出てきます。
そういった際、ケータイでもいいのですが、iPadだと簡易な編集くらいもできるので何かと便利です。
薬剤師になってからも活用できる
最近ではタブレット端末を使用した服薬指導も増えてきているので、iPadのようなタッチパネ型のデバイスに慣れておくと、現場に出た際にスムーズに使いこなすことができます。
勉強以外にも使える(おまけ)
iPadは勉強だけでなく、娯楽や生活の様々な面でも活用できます。
音楽や動画の再生、SNSの利用、ウェブサイトの閲覧など、多岐に渡る用途があります
勉強だけが大学生活ではないので、そういったエンタメ面でも活躍できるのは強みです。
薬学部でiPadを使うデメリット
iPadを使うことには多くの利点がありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
ここでは、それらのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 本気だすとパソコン並みの値段
- 充電やネットに依存
- スキャンが膨大
- 複数の資料を同時に開くのに限界がある
- 教授オリジナル紙プリントには使えない
- 嫌がる先生も結構いる
それぞれのデメリットについて、具体的な内容をご紹介します。
本気だすとパソコン並みの値段
iPadは高性能なデバイスであり、本格的に使おうとすると、パソコン並みの価格がかかることがあります。
特に大容量のモデルやApple Pencilなどのアクセサリーを揃えると、かなりの出費になります。
充電やネットに依存
iPadを使うためには、常に充電が必要です。
長時間の使用や外出先での利用時には、充電器を持参しなければなりません。
また、多くの機能がインターネットに依存しているため、Wi-Fi接続やモバイルデータ通信が不安定な場合、一部の機能が制限されることがあります。
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日本では月額契約が主流のデータ通信量ですが、海外ではこちらのチャージ式が主流なんですよ。
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スキャンが膨大
薬学部では大量の教科書や資料が配られます。
それらをすべてスキャンしてiPadに取り込むのは時間と手間がかかります。(多分無理です)
オリジナルの紙のプリントしか渡してくれない教授も多いので、こうした手間が嫌な方は向いてないかもしれません。
複数の資料を同時に開くのに限界がある
iPadは画面が比較的小さいため、同時に表示できる資料やアプリの数には限界があります。
薬学部の勉強では、いくつも資料を参照しながら勉強することが多いです。
こういった、複数の教科書や資料を同時に参照したり、複数のアプリを並行して使用したりする場合、iPadではスペースが不足して使いづらいことがあります。
教授オリジナル紙プリントには使えない
一部の教授は授業で独自の教材を配布することがありますが、これらの紙プリントに「直接書きむように」指定される講義も一部あります。
そのため、紙プリントをデジタル化する手法がそもそも取れないシーンがあります。
嫌がる先生も結構いる
一部の教授や学校は、iPadの使用を認めていない場合があります(必ず一人はそういった先生がいます)
そのため、学校や教授の方針に合わせて使い方を調整する必要があり、せっかく買っても使えないこともあります。
iPadがあると薬学生ができること
メリット/デメリットのパートで、大体iPadでできることはつかめたと思いますが、ここでは改めて薬学部の大学生がiPadを持っているとできることをまとめます。
- 教科書のスキャンとデジタル化
- ペンやマーカーでの書き込み
- ウェブサイトからの画像の取り込み方法
- 資料の整理
それぞれの項目について、詳細を見ていきましょう。
教科書のスキャンとデジタル化
iPadがあれば教科書や参考書などの紙の資料を簡単にスキャンしてデジタル化することができます。
これにより、重たい教科書を持ち歩く必要がなくなり、いつでもどこでもアクセスできるようになります。
ペンやマーカーでの書き込み
Apple Pencilなどのペンが利用できるため、データ化した教科書やノートに直接書き込むことができます。
マーカーやハイライト機能を使えば重要な部分を強調したり、メモを追加したりすることができます。
ウェブサイトに簡単にアクセス
iPadはネットにつながっているので、ウェブサイトから簡単に画像や図表を取り込むことができます。
ちょっとした調べもの程度なら素早くネットにアクセスして調べられるのはかなり重宝します。
資料の整理
iPad上のアプリやクラウドサービスを利用すれば、資料やノートを効率的に整理することができます。
フォルダやタグを活用して、関連する資料をまとめたり、検索しやすくしたりすることができます。
薬学生向けのiPadの選び方
最後に、実際に薬学生にお勧めのiPadはどれなのか?具体的な商品を挙げてご紹介します。
- お金に余裕があるならiPad Air(第5世代)一択
- パソコンを持っているなら無印iPadがコスパ最強
- コストを抑えたいなら中古か整備品
- Apple Pencilは人それぞれ
それぞれのポイントについて、詳細を見ていきましょう。
お金に余裕があるならiPad Air(第5世代)
iPad Airは、M1チップというMacBookにも搭載されているような高性能なCPUが採用されているモデルです。
特に、このCPUのおかげで複数のアプリを同時に利用する場合や、グラフィックや動画を扱う場合には十分な性能を発揮します。
高い性能以外にも、軽量化などデザイン性にも優れていて、荷物の多い薬学生にはピッタリです。
注意してほしいのが、iPadAir(第五世代)を買って、その機能を最大限に発揮するのであれば、 Applepencilとトラックパット付きのキーボードは購入したほうがいいです。
そうでない場合、iPadAirでの作業として、資料の閲覧と管理だけになり、後に解説する無印iPadという安価なモデルでもできるような使い方しかできなくなるからです。
パソコンを持っているなら無印iPadがコスパ最強
パソコンを既に所有している場合は、無印iPadといわれている、AirでもProでもない、i
Padの最安モデルがコスパ最強です。
パソコンがあると、iPad AirやiPad Proといった高性能モデルの用途とダブってしまい(むしろパソコンのほうが早いことが多い)、その機能をすべて使うことができない可能性が高いからです。
その点、資料の閲覧や持ち歩きに関しては高性能なシリーズでも無印iPadでも差がないため、基本的な学習やノート取りなどの用途には、無印のiPadでも十分な性能を持っています。
実際に私も無印iPadを使用していますが、パソコンがあるとiPadは閲覧と資料の持ち運びに特化して使い分けています。(パソコンだとスペースがとられるので、、、)
コストを抑えたいなら中古か整備品
予算を抑えたい場合は、中古品や整備品を検討するのも一つの方法です。
Apple製品はリセールも高いので、高品質な中古も多いです。
「本当に使いこなせるか不安」という方は、まずは安価な中古から初めて見てもいいかもしれません。
Apple Pencilは人それぞれ
Apple Pencilは、iPadで手書きやメモをする際に便利なアクセサリーです。
しかし、必ずしも全ての薬学生にとって必須アイテムとは限りません。
結構効果なデバイスですし、充電の手間などもあるため、本当に必要かよく吟味して購入することをお勧めします。(ただiPadAirを購入する方は一緒に購入したほうがいいです。)